コラム一覧

2022/4/7 更新

COLUMN コラム

【ボナペティフランス】フランスの5月のはじまりの風物詩、「すずらんの日」

5月1日は、フランス人は、古くからすずらんの花を贈りあう習慣があります。町のいたるところですずらんのお花売りがあらわれ、とっても華やか。今回は、すずらんの日の習慣の由来やならわしを紹介します。

「すずらんの日」はどんな日?

5月1日といえばメーデー。日本では祝日ではありませんが、世界的な労働者への感謝の日として知られていますね。フランスでもFête du travailとして祝日になっています。労働者たちがデモをして、みずからの権利を主張するのもフランスの名物。でも、それ以上に盛り上がるのがすずらんの花を贈りあう素敵なイベント「すずらんの日」なのです。すずらんのことを、フランス語でMuguet (ミュゲ)といいますが、すずらんの日のことをFête du Muguetといいます。

すずらんを贈る習慣、その由来は?

中世のフランスでは、5月1日を「愛の日」とし、恋人同士などで花冠や花束を渡し合う習慣がありました。
そして、すずらんを贈る伝統が生まれたのは16世紀のこと。“幸せを呼ぶ花”とされるすずらんの花束を受け取った当時のフランスの王様シャルル9世が、とても気に入り、1561年5月1日以後、宮廷では毎年、一本ずつ、すずらんを宮廷の女性たちへ贈ることに決めたのです。縁起のいいこの風習は、次第に庶民へと広まり、今でも行われている習慣となりました。
また、かつては5月1日は、年に一度の若者だけのイベント「スズラン舞踏会」が開催されていました。ここでは、若い女性たちは白のドレスなどすずらんモチーフのドレスを身にまとい、男性たちはボタンの穴にすずらんを付けて参加します。恋人たちの出会いや、愛の告白の場として舞踏会を楽しんでいました。

誰もが路上ですずらんの花売りになれる特別な日

今では、5月1日が近づくと、お花屋さんでは、すずらんの花が並びだします。すずらんは、小さなブーケで売られているのが主流です。また、5月1日に限ってはお花屋さんだけでなく、子どもやおじいちゃん、おばあちゃんなど一般の人にもすずらんの販売が許可されているのがユニーク!ただし、販売にはルールが設けられています。「根がついていないもの」、「切り花であること」、「花束の中に他の種類が入っていたらダメ」、「お花屋さんのすぐそばはダメ」などいくつかのルールがあるのだとか。すずらんの日は、メーデーの日と重なることもあり、お店は閉まっていることが多いですが、すずらんの小さなブーケを売っている姿は、フランス中のあちこちで見かけることができます。

ひとつの房に13個の花が付いていると…!

すずらんの花言葉は「幸福の再来」です。今では愛する恋人だけではなく家族や友人にもすずらんの花を贈ります。このほか、すずらんの花言葉にはたくさんの意味があるといわれています。ポピュラーな花言葉は「再び幸せが訪れる」や「無意識の美しさ」、「ピュア・純粋」です。このほか、フランス語の花言葉には、「ずっと前からあなたのことが好きでした」や「仲直りしましょう」などの意味もあります。また、ジンクスとして1房に13個のすずらんの花がついていると、幸せが永遠になる、という言い伝えも!すずらんは、「聖母マリア様の涙」にたとえられ、ウェディングブーケでも人気のあるお花です。
すずらんの日に関しては、特別にこれを食べる、という習慣はありませんが、5月が近づくと、すずらんモチーフのチョコレートやお菓子などがお店に登場します。甘くて良い香りであることからさまざまな有名ブランドの香水にも使われています。鈴の形をした愛らしいルックスと、幸せのシンボルとしての意味を持つ、すずらんをモチーフにしたグッズやお菓子に注目してみるのも楽しいはずです。
すずらんの日は、まだ日本では馴染みが薄いイベントですが、皆さんも、フランスの素敵な伝統を取り入れてみてはいかかでしょうか。

おすすめ商品

  • 食前のおつまみ 3種の小さな花冠

  • ジャガイモのロザス(花型)仕立て

更新:2022/4/7

Copyright © Picard. All Rights Reserved